9月2日。
午後から妻と一緒に東京に出る。東京駅から丸ビルを潜って、丸の内中通り、有楽町を経て、銀座へ。
先ずは、資生堂ギャラリー。「資生堂ギャラリー開廊90周年展」の「女性アーティストと、その時代」。1990年以降にこのギャラリーで紹介された女性アーティストのうち、青木野枝、イワタルリ、北原愛、キムスージャ、サム・テイラー・ウッド、辰野登恵子、西山美なコ、ピピロッティ・リスト、森万里子、米田知子、ローラ・オーエンズが1点ずつ出品している。特に興味深かったのは、ピピロッティ・リストによる不思議な本棚のインスタレーション、"Erleuchte (und klaire) meinen Raum"("Enlight My Space")。「開廊90周年」ということで、資生堂ギャラリーの歴史についての展示もあり。
次にギンザ・グラフィック・ギャラリーに行こうとしたのだが、何度も行ったことがあるにも拘わらず場所を忘れてしまい、資生堂ギャラリーのスタッフの方に場所を聞いたら、すぐ近くですよと親切に教えて下さろうとしたのだが、正確な場所とかに関しては、手許の資料とかをひっくり返しながら、さてどこだったけということになり、もう1人の女性のスタッフの方がやって来て、バーニーズ・ニューヨークの前! とおっしゃってくれた。それで、銀座の裏道を歩いているうちに記憶も戻り、すぐに見つかった。
ギンザ・グラフィック・ギャラリーは『銀座界隈隈ガヤガヤ青春ショー〜言い出しっぺ 横尾忠則〜』*1。灘本唯人、宇野亜喜良、和田誠、横尾忠則のグループ展。展示されているのは主に1960年代から70年代にかけての作品だが、とにかく密度が濃い展示。ポスターにせよ、エディトリアルにせよ、1960年代日本のグラフィック・デザインの水準の高さが実感できる。
それから本を買おうと、銀座東芝ビルに向かったのだが、旭屋の影も形もない。数寄屋橋の旭屋が昨年4月に閉店していたということ*2を忘れていたのだ。さらに、9月6日で閉店*3というHMV数寄屋橋店にエスカレーターで行く。既に品物の多くは(長瀬さんを初めとする)人々に漁られてしまった後で、商品棚はすかすか。取り敢えず、前々から気になっていたけれどディスクは全然持っていなかったCaetano VelosoのA Foreign Soundを買う。それにしても、旭屋もHMVもない数寄屋橋というのは魅力がかなり減少してしまう。
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