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たしかに近代中国語には日本語からの大量の外来語が流入している。或る説によれば、現代中国語における社会科学専門用語の70%以上が日本語に由来するという。ただ、これは日本語がえらかったというよりも、偶々近代化に先んじたという偶然的・歴史的理由によるものだろう。また、ヴェトナム語の場合、仏蘭西殖民地当局がヴェトナムと中国との文化的紐帯を切断するために羅馬字化を強行したので、日本語のように漢語の革新に貢献できる余地がなかったといえる。
ところで、興味深いのは、手続、取締、取消といった、やまとことばが現代中国語に収まっていること。
和製漢語問題について初めて知ったのは、鈴木修次『日本漢語と中国』によってだったか。
- 作者: 鈴木修次
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1981/09
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