中秋など

既に先週のことではあるが、土曜日は、長沢郁美*1「其実你是知道的(本当はわかっているんでしょ)」を観に、陝西北路のThe Founder Gallery*2へ、行った。彼女の作品の妙な暗さと明るさが気になる。

ギャラリーを出たら、突然雨が降り出したので、近くのGourmet Café*3で休憩。雨が止んで、北京西路からバスに乗って自宅に帰ろうとしたが、なかなか自宅方面行きのバスが来なかった。天気のせいで空きのタクシーもなかったので、1時間近く待つ。
日曜日、妻が突然上海人の習慣では中秋に家鴨を食べると言い出した。家鴨のローストを出前で持ってきてもらう。夕方、外灘のGlamour Bar*4へ行く。7月に観たドキュメンタリー映画 A Farewell Song*5に登場した音楽家たちがライヴで演奏するというので聴きにいく。琵琶の名曲「十面埋伏」など、とても充実した1時間弱。それから、Studio Rouge*6で毛寧の『人類之樹』*7。樹木から自らの身体を吊り下げるパフォーマンスとその写真。私はアンゲロプロスの『エレニの旅』*8の1シーンを思い出してしまった。それから、「王宝和」で食事。ここの目玉は上海蟹であるが、上海蟹というのはもっと寒くなってから食べるものだろうと思ったので、蟹本体は食べず、蟹味噌入りの小籠包にする。中秋とはいっても悪天候で月は拝めないだろうと思っていたが、家に到着する直前に空を見上げたら、雲間から一瞬だけ月が姿を見せた。

エレニの旅 [DVD]

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月曜は上海美術館に上海ビエンナーレを観に行こうとしたが、美術館では長蛇の列。今日はもう入場できないと言われたので、あきらめて、同じ人民公園の中の上海当代藝術館*9へ。Butterfly Dream*10という企画展。