米中コラボ?

梁佳「仰視天窓一股紫気向下流流淌」『東方早報』2008年9月18日


貝聿銘(I. M. Pei)*1のデザインでワシントンに新築された駐米中国大使館には、徐冰*2インスタレーション「紫気東来」が展示されている。これは300片の有機硝子によって、「雲」「水」「霧」「霓」などの「象形文字」を表現したもの。タイトルは劉向『列仙伝』に由来する。また、それに対応して、来月から北京の米国大使館では、徐冰の「猴子撈月」が展示される。これは猿どもが水面に映った月を掴もうとする様を描いたものだが、猿たちは全て文字(中国語、日本語、英語、仏蘭西語、露西亜語、韓国語、独逸語、西班牙語、ヒンディ語ヘブライ語アラビア語、マレー語、点字等)によってできている。
ワシントンと北京を観光する場合はコースに含めるべきであろう。

*1:中国国内の代表的な作品は蘇州博物館ということになるか。See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061129/1164818938

*2:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080428/1209357925で言及したNYTの記事に徐冰のコメントあり。