承前*1
http://d.hatena.ne.jp/kumakuma1967/20080828/p1
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0808/28/news032.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0808/28/news032_2.html
「ストリートビュー」を巡っての八田真行という男の発言;
八田という男も知らないし、それが所属するOpenTechPressというのも知らぬ。写真を見て、本人の容姿を確認したが、その容姿についての評価に言及するのは自粛する。
八田さんは「アメリカの家は前庭があるから、道から撮影しても表札や家の中は見えづらい。そのあたりを汲んだサービス設計をすべきだったのでは」と指摘する。その一方で「プライバシーを言う人は若干自意識過剰ではないか。『気持ち悪い』という意識は、明治時代に『写真を撮られると魂を抜かれる』と言っていたのと同じに聞こえる」と皮肉った。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0808/28/news032_2.html
さて、元々私の実家の近所では外から洗濯物が干してあるのが見えるということは殆どなかったように思う。洗濯物は外からは見えない裏庭に干していたからだ。また、庭木がある程度育って、外からの視線を遮断していたということもある。それが変わったのは、元々住んでいた人の高齢化や死去に伴ってミニ開発*2が横行するようになってからだ。それによって、そもそも裏庭のない家が増えたのだ。
さて、私が子どもの頃は既にそうだったのだが、現代日本の家屋の特徴として、出入り口の秩序の崩壊が挙げられるだろう。渡辺武信氏(『住まい方の思想』?)も述べていたかと思うが、かつて日本の住宅では玄関口/勝手口/縁側という出入りの秩序があった。玄関口から出入りするのはその家の主人と大事なお客様、使用人や商売人は勝手口。家族の者や近所の人は縁側から出入りしていた。
住まい方の思想―私の場をいかにつくるか (中公新書 (702))
- 作者: 渡辺武信
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1983/01
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*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080809/1218295202 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080814/1218687009 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080816/1218851497 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080818/1219025285 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080821/1219288458
*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070610/1181448905