右翼とホモとか

承前*1

近代日本における「男色忌避」ですが、要は西洋化の成功ということかも。
ところで、同性愛が右翼とイメージ的に結び付けられるということがありますね。三島由紀夫なんかはこういうイメージの連鎖の中で語られているんでしょうけど。但し、これも日本起源でもなければ、日本独特でもないのでは? テオ・アンゲロプロスの『旅藝人の記録』でも、ファシストたちが男同士でダンスをするシーンが出てきます。

ところで、日本史における「男色」について印象が強かった本としては、保立道久『平安王朝』。平安時代というと、『源氏物語』にしても女色の時代というイメージが強かったが、この本の後半には、男色の政治的な意味についての言及があったと思う。特に、「悪左府」と称せられた藤原頼長を中心に。同性を性的に従属させることが即政治的に従属させることになる。
平安王朝 (岩波新書)

平安王朝 (岩波新書)