アイヌ語問題

『朝日』の記事なり;


アイヌ語公用語に」 先住民族サミット実行委が提言
2008年7月5日3時11分


 北海道洞爺湖サミットに先がけて開かれた「『先住民族サミット』アイヌモシリ2008」は4日、主要8カ国(G8)への提言をまとめて閉会した。(1)昨年秋に国連で採択された「先住民族の権利に関する宣言」を日本の国内法に整備すること(2)伝統的な暮らしの実践・存続権の尊重(3)先住民族活動家をテロリスト扱いしないこと――など21項目。実行委員会は超党派の国会議員の会を通じて福田首相に届ける予定だ。

 提言ではまた、政府が8月にも初会合を開く予定のアイヌ民族に関する有識者会議について、委員8人のうちアイヌ民族が1人しか含まれていないことに抗議するとし、少なくとも半数をアイヌ民族とするよう求めた。

 実行委はほかに「日本政府への提言」もまとめた。過去のアイヌ政策を反省して明確な言葉で謝罪することや、アイヌ語公用語として義務教育でも学べる言語とすることなどを求めている。
http://www.asahi.com/international/update/0704/TKY200807040484.html

アイヌ語公用語として義務教育でも学べる言語とすること」というのは当然といえば当然であろう。さらに、NHKにもアイヌ語チャンネルの設置を義務付けるべきだろう。ただ、以前

エクリチュールにおける正書法に対応するのはパロールにおける標準語であるかもしれない。私見によれば、こちらの方がより悩ましい問題を惹き起こしてきたし、今後も惹き起こすだろう。例えば、アイヌ語復権させなければならない。しかし、その場合、多くの方言に分岐したアイヌ語のどれを取敢えず〈標準〉と設定するのか。また、韓国語を日本の公用語として認定すべきだ。しかし、その場合、ソウル方言をベースにした韓国語なのかそれとも平壌方言をベースにした朝鮮語なのかという争いは起きるだろう。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080519/1211163378
と指摘した問題は残る。「アイヌ民族」はどう対応するのか。