Pink?

Tony Paterson “Stasi's official pornography department finally exposed” http://www.independent.co.uk/news/europe/stasis-official-pornography-department-finally-exposed-801774.html
“Secret Stasi pornographic films found” http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2008/03/28/wporn128.xml


http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_3f55.htmlにて知る。旧東独逸(DDR)の軍隊内で1982年から1989年に至るまで密かにポルノ映画が作られていたという。ただ、上に挙げた『インディペンデント』の記事のタイトルの”official”という言葉は誤解を招くだろう。記事から察するに、そもそもは軍隊内のスキ者が結成した「アマチュア」のサークルによる自主制作で、軍の上層部からは俺たちにも見せろということになって、しまいには他のワルシャワ条約機構軍の高官の接待にも使われるようになったということらしい。
記事によれば、西側、特に瑞典のポルノをモデルにしたということである。ところで、西独逸の映画というのは、所謂ニュー・ジャーマン・シネマ*1がブレイクする以前は〈医学映画〉を装ったポルノ映画で有名だった筈。上の記事でこのことに言及していないのはちょっと??だとも思ったのだ。
さて、エロの色は日本語では桃色(ピンク)であり、英語ではblueだが、独逸語では何色なのか。英語でpinkといえば、(redではないけれど)サヨクっぽい人ということになる。

*1:Cf. http://www9.plala.or.jp/fliers-sapporo/keywords/keyword/german.htm これによると、1960年代後半から始まっているが、日本での受容ということだと、フォルカー・シュレンドルフの『ブリキの太鼓』、或いは早くてもライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの『マリア・ブラウンの結婚』以降ということになるだろう。ヴィム・ヴェンダースが日本でブレイクするのはさらに後のことになる。私にとっては、1980年に法政大学の学生会館で『都会のアリス』を観たのが多分最初だと思う(Cf. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060316/1142513147)。

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