Why California?

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130603/1370187463に対して、


秋菊 2013/06/03 20:34
加州牛肉麺、出始めのころは何と無く垢抜けた食べ物でうれしかったんですけどね…(笑)

上海にもまだ一杯8元なんてあるのですね!
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130603/1370187463#c1370259294

牛肉麺だけでなく牛肉炒飯も8元で、去年までは7元で、今年になってから値上げされたのでした。
さて何故「加州牛肉麺」なのかという問題。楊逸さんのエッセイ*1でも、この理由はちょっと要領を得ない。
「加州牛肉麺」ができたのは1990年代中頃らしいのだが、1994年に王家衛の『重慶森林(Chongking Express)』(『恋する惑星』)が公開されている。この映画では「加州」という言葉が重要な役割を果たしている。香港の「加州」か米国の「加州」か*2。ただ、その当時、王家衛が中国大陸、それも北方でどれだけ影響を持っていたのかはわからない。
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ところで、以前『重慶森林』を「カリフォルニア=加州が全篇を支配する映画」と書いたけれど*3、これは大袈裟な言い方で、実際には「カリフォルニア=加州」が支配するのは、梁朝偉王菲が出る後半。

*1:「カリフォルニアの牛肉麺」『毎日新聞』2013年6月2日

*2:蘭桂坊にCaliforniaというバーがあった。

*3:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110703/1309710487