龍華機場

上海のバスに「龍華機場」行というのがあり、常々不思議に思っていた。上海で機場すなわち空港といえば、虹橋か浦東で、そんな龍華なんていうところに空港があるのか。甘世佳「龍華機場因二戦電影重見天日」(『楽・名牌世界(TimeOut Shanghai)』2008年2月号、p.8)という文章によると、「龍華機場」は1956年に上海の民間航空が虹橋に全面的に移転するまでは、「上海唯一的航空港」であり、かつては「東亜地区最負盛名的国際機場之一」であった。現在、敷地の多くは団地などになっているが、ジーメンスの整備工場であった建物は当時の姿を完全に保存して残されている。また、撃墜された日本軍の飛行機が日の丸も鮮やかなまま空き地に放置されている。
なお、独逸・中国合作映画John Rabe*1の撮影はここで行われた。