Untitled

「ミズラモグラ」さんが住谷一彦『共同体の史的構造論』という本を採り上げている*1。不勉強なので、住谷先生のこの本は読んでいないのだが、この論件は例えば福武直による西南型農村と東北型農村の区別*2に関係するか。或いは、東北地方に何故被差別部落が存在しないのかという問い。また、これはムラを構成するイエの間の関係(本家‐分家関係かイエ連合か)にも関わるか。
また、色川大吉による「村落自治体」と「部落」の区別*3というのは、農村社会学の述語でいえば、自然村/行政村の区別(鈴木栄太郎)に重なるということでよろしいのでしょうか。或いは、 例えば若者宿の官製青年団への再編のように既に自然村に「村落自治体」的なものが入り込んでいるということ?何れにしても、その関係で、明治期の神社合祀政策と南方熊楠の抵抗が関心を持たれるわけですね。或いは、色川的にいうと、渡良瀬村の田中正造