南京を巡る映画2つ

劉嘉�「”《約翰・拉貝》不是《辛徳勒的名単》”」『東方早報』2007年12月11日
劉嘉�「《黄石的孩子》還原南京大屠殺」『東方早報』2007年12月11日


12月13日は南京大虐殺70周年であるが、現在〈南京〉に関する映画が2本製作中である。
まずは、中国・独逸合作のJohn Rabe(Florian Gallenberger*1監督)。既に10月末から上海の「龍華機場製造廠」に南京のヨハネ・ラーベ宅、ジーメンス事務所等のセットを作り、撮影が開始されており、既にジーメンス事務所内のシーンの撮影は終了しているという。来年2月5日には上海での撮影を終了し、来年末には独逸、中国等での上映が予定されている。ヨハネ・ラーベは「中国のシンドラー(中国的辛徳勒)」ともいわれているが、上の記事で、 Florian Gallenbergerは『シンドラーのリスト』との差異を強調している。主演はUlrich Tukur*2、『グッバイ・レーニン』のDaniel Bruehl、その恋人の女子学生に張静。米国からは『ファーゴ』のSteve Buscemi。また、http://movies.monstersandcritics.com/news/article_1367853.phpによると、日本からの出演者は香川照之柄本明
また、周潤發主演のThe Children of Huang Shi*3(Roger Spottiswoode*4監督)は、その3分の1が南京大虐殺の場面で占められている。南京大虐殺70周年に合わせて、スティル写真が公開された。上の記事によると、 Roger Spottiswoodeが〈南京〉について知ったのは、1995年に『広島』を撮ったことがきっかけだったという。出演はほかに、Jonathan Rhys Meyers、Radha Mitchell、楊紫瓊(Michelle Yeoh)。

〈南京〉を巡る映画に関しては、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071112/1194840739でも言及した。
また、〈南京〉を巡る映像表象の争いに関しては、


David McNeill “The rape and revision of Nanjing” http://www.atimes.com/atimes/Japan/IL11Dh01.html