留学生の就労

Skelita_vergberさんが「外国人留学生の日本での就職」についての『読売』の記事*1を引用している*2
これは「「留学」や「就学」の在留資格から、就労を目的とした「人文知識・国際業務」「技術」などに資格変更を申請した件数」を基にした「法務省入国管理局」のデータに依ったものである。「資格変更」の許可は2006年が「8272件」で、「05年の許可件数は5878件、04年は5264件だった」。


国籍・出身地別にみると、アジア諸国からの留学生が9割以上を占める。トップは中国の6000人(前年比43・3%増)。続いて、韓国の944人(同26・4%増)、台湾の200人(同19・0増)となっている。4位はバングラデシュで119人(同108・8%増)、5位はマレーシアで118人(同71・0%増)だった。
分母が「許可件数」の8272だとすると、5位までで88.45%を占めることになる。その中でも中国系が(両岸三地を含めて)かかなりの割合を占めていることになる。また、マレーシアの場合も華人がかなり含まれているものと思われる。それよりも注目すべきはバングラデシュの増加ぶりだろう。近くの印度やパキスタンとは較べ物にならない伸び率を示している背景は何なのだろうか。

実際にワタシの後輩にも天津からの留学生がいるし、フィールドワーク先には中国のハルピンや北京からの留学生がバイトしている飲食店なんてざらにあるし、このblogでは書いていなかったかもしれないが、四文屋練馬店にはネパール出身の留学生が2人バイトしている。しかも2人とも大学生で、顔なじみの方は亜細亜大学修士課程在籍(専攻は経営学)であるし、もう1人は国士舘大学だったはず。
また都内のコンビニやチェーンの牛丼屋さんなどでバイトしている人たちをよくよくみれば、明らかにアジアの各国出身のお名前の人たちが働いている。
http://blog.livedoor.jp/skeltia_vergber/archives/50334349.html
サーヴィス業における外国人労働者の雇用については、かなり以前に梶田孝道氏が、日本人がやろうとしないので外国人を雇うという消極的雇用とポストモダンマルティカルチュラルな雰囲気をつくって他からの差異化を図るための積極的雇用という区別をしていたかと思う。
外国人労働者と日本 (NHKブックス)

外国人労働者と日本 (NHKブックス)

上海でもウェイターが全てタイ人であるタイ料理屋、印度人である印度料理屋はある。

ところで、以前http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070607/1181211242で、日本の大学における外国人理系研究者についての記事を紹介した。