「中国の文脈におけるハイデガー」

村田純一先生から張江洋直氏*1経由で;


皆様
東京大学総合文化研究科の客員教授でこられている北京大学哲学科教授のJIN先生による連続講義を以下のような日程で行うことを予定しています。皆様、奮ってご参加ください。JIN先生は古代ギリシャ哲学ならびにハイデガーを中心とする現代哲学の研究者です。

講演者:XI-PING JIN (靳希平)北京大学哲学系西方哲学 教授

日程:5月16日水曜日、23日水曜日、30日水曜日
   いずれも午後4時20分より

場所:東京大学教養学部、18号館、4階
コラボレーションルーム

講演題目:「中国の文脈におけるハイデガー

靳希平氏のプロフィールはhttp://www.phil.pku.edu.cn/fac.php?op=profile&tid=49041http://www.cnphenomenology.com/jxp.htmを参照のこと。後者からはテクスト(中国語、英語)も読める。

また、「トランスアジア文化研究会」の案内(to CSF-ML by毛利嘉孝)も転載しておこう;


第15回トランスアジア文化研究会は、昨年度まで韓国延世大学博士課程で韓国における日本の大衆文化の受容や消費、日韓文化変容などの研究を行い、この四月より獨協大学専任講師として日本に帰国された平田由紀江さんをお招きして、『観光空間としての「板門店」』というテーマで報告していただきます。とくに日本のメディアが北朝鮮問題クローズアップされ、南北朝鮮問題がさまざまな形で語られていく中で、民族分断の象徴としての「板門店」のイメージがどのように生産、消費、流通されているのかを考える貴重な機会だと思います。
興味のある方はどなたでもぜひご参加ください。

■とき :2007年5月17日(木)18:00〜19:30

■ところ: 東京芸術大学千住校地 音楽学部音楽環境創造科1F 第一講義室
※会場の最寄り駅が北千住駅なのでご注意ください。

http://www.geidai.ac.jp/access/senju.html

■当日連絡先: (Skip)

■報告者:平田由紀江 (獨協大学国際教養学部言語文化学科講師)

■司会:毛利嘉孝東京芸術大学

■報告概要

観光空間としての「板門店

板門店」は、朝鮮戦争以降、政治的には南北間の各種会談が開かれる場所であり、安保教育の現場として、軍事的には「世界で最も軍事化されている場所」として、そして朝鮮半島に住む人々にとっては民族分断の悲劇の象徴として、外国人観光客にとっては観光地として、それぞれ機能してきたといえる。
本発表ではこの板門店を、観光空間の生産と消費という観点から論じていく。まず、空間と現代のツーリズムの関係について論じる。次に、板門店の観光化過程について触れ、1970年5月より本格的に実施された、外国人のための板門店観光に注目する。また、実際の板門店観光における支配的ものがたりについて、「観光客送出国」における「分断イメージ」と合わせて考察していく。