アナクロニスティックな記録。先週の金曜日のこと。
母校の図書館に行く。カードの有効期限が切れていて、カードの更新をしなければならなかったのだが、図書館の職員の方の応対がすごく丁寧で、少し違和感を持ってしまった。勿論、丁寧な応対を受けるというのはいいことであり、それに対して文句を付ける筋合いは全くないのだが、デパートとかホテルのコンシェルジェがお客様に対するような振る舞いで、これは以前にはなかったことだ。お金を払っているわけでもないのに、こんな取扱をしていただいて、こちらの方が恐縮してしまうという感じ。書庫の配置も変わっていて、こちらの方は本当に戸惑ってしまった。それだけ、以前の配置が自分にとって身体の延長と化していたということか。あと、以前は洋雑誌が入っている書庫には卒業生は入ることができず、カウンターでいちいち請求して書庫から目当ての物を取り出して貰わなければならなかったのだが、誰でも自由に入れるようになったようだ。
といっても、大した本を探したわけではない。
SOMERS, Margaret R. “The narrative constitution of identity: A relational and network approach” Theory and Society23, 1994, pp.605-649
BRENNER, Neil “Foucault’s new functionalism” Theory and Society23, 1994, pp.679-709
DAVIS, J. Nancy & ROBINSON, Robert V. “The Egalitarian Face of Islamic Orthodoxy: Support for Islamic Law and Economic Justice in Seven Muslim-Majority Nations” ASR71, 2006, pp.167-190
EDGELL, Penny, GERTIS, Joseph, & HARTMANN, Douglas “Atheists As “Other”: Moral Boundaries and Cultural Membership in American Society” ASR71, 2006, pp.211-234
LIZARDO, Omar “How Cultural Tastes Shape Personal Networks” ASR71, 2006, pp.778-807
土井隆義「キャラ社会の構造 「負け組」はなぜ格差拡大を容認するのか」『世界』2006年2月号、pp.112-19
片野真佐子「天皇制国家形成下のキリスト者の一断面――巌本善治の人間性をめぐって――」『日本史研究』230、1981、pp.1-22
土井隆義「「優しい関係」に窒息する子どもたち 自分らしさの時代のいじめ問題」『世界』2007年1月号、pp.67-74
齋藤純一、阪口正二郎「誰にとっての「自由」なのか」『世界』2007年1月号、pp.92-102
藤本一勇「「国」を考える自由」『世界』2007年1月号、pp.103-112
佐藤優、柄谷行人「国家・ナショナリズム・帝国主義」『世界』2007年1月号、pp.214-228
林少陽「「人民」から「国民」へ 中国の民族主義を考える」『世界』2006年12月号、pp.294-304
中村和恵「「わたしたち」のポジション アジア・太平洋の言論の自由と日本のヒップ・ホップ・ナショナリズムを考える」『世界』2006年12月号、pp.305-313
堀江宗正「メディアのなかの「スピリチュアル」 江原啓之ブームとは何か」『世界』2006年12月号、pp.242-250
三浦展、本田由紀「「失われた世代」を下流化から救うために」『中央公論』2006年4月号、pp.112-124
斎藤環「ニートがそれでもホリエモンを支持する理由」『中央公論』2006年4月号、pp.125-133
高原基彰「創造性で稼げない若者の苦悩」『中央公論』2006年4月号、pp.144-151
また、廃棄本のコーナーで、
『研究助成報告論文集』第12集、上廣倫理財団、2002
をゲット。内容は
金泰泳「国際理解と自己の相対化〜日本人青年における異文化受容とアイデンティティ変容〜」
斉藤愛「他者の相貌〜近代に至る日本人の人種観〜」
佐藤幸也「昭和期における農村指導者の育成に関する資料の基礎的研究〜安岡正篤と菅原兵治をめぐって〜」
首藤美香子「日本の育児書の変遷にみる子ども観と母親に対する倫理教育の社会史的考察」
伴恒信「モラル・インテリジェンスの形成要因に関する実証研究」
岡光信子「キリスト教の受容と社会変容〜南インド・タミルナードゥ州・カンニヤークマリ県でのフィールド調査から〜」
横山穣「社会福祉実践における価値と倫理」
Bruno RHYNER “Buddhism and Jungian Psychotherapy-The End of the Narcissism”