「カタカナ英語」?

http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20061212/p3経由で知る。
『朝日』の記事なり;


英語「ビューティフル・ジャパニーズが先決」 文科相
2006年12月11日18時24分

 「日本のカルチャーとヒストリーを十分マスターし、ビューティフル・ジャパニーズ・ランゲージが話せること。その後でフォーリン・ランゲージはマスターする」――伊吹文部科学相は11日、日本外国特派員協会で講演し、カタカナ英語を多用して小学校での英語教育に否定的な考えを展開した。

 英語力の検定として国際的に使われているTOEFLの成績で「アジアで北朝鮮ミャンマー以外では最下位の方にランクされている」と指摘されると、伊吹文科相は「日本の国のことを知らない人がいくら英語を話せても、それは単なるメカニック・スピーキングであって、決して外国の人からは尊敬されないと思う」と述べた。

 国語をしっかり教えるべきだというのが伊吹文科相の持論。この日も、「小学校ではやるべきことがあるんじゃないか」と、英語教育に改めて否定的な見方を示した。
http://www.asahi.com/national/update/1211/TKY200612110224.html

「カタカナ英語」という言葉がわからない。というか、そもそも伊吹という人が英語で講演したのか日本語で講演したのかというのがわからないのだ。itをittoと発音するような人に対して、こいつの英語は「カタカナ」だなとバカにしたことはある。また、日本人的な発音を指示するために例えばMakudonarudoという綴りを使うことは新聞や雑誌の記事ではよくある。そういう意味なの?
ところで、「メカニック・スピーキング」だけれど、mechanicというのは熟練工という意味で、形容詞としては使わない。形容詞ならば、mechanicalだろう。外国語をmechanicalに話せるというのは、ネイティヴ並みの能力を獲得しているということだ。だから、日本人が英語をmechanicalに話せたら尊敬される筈だ。何だか、文部科学大臣を教育的に指導する羽目になってしまったが、そもそも朝日の記者が(他人に向かって「カタカナ英語」と罵倒するならば)そのくらいの指導をして然るべきだと思うが、如何?