加藤氏事務所放火を巡る言説の幾つか

承前*1

先ず取り敢えず「包丁」は見つかったようですね。


 http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060817/mng_____tokuho__000.shtml


この『東京新聞』の記事では、鈴木邦男氏や猪野健治氏のコメントをフィーチャーして、全般的な右傾化の中での既成右翼の〈取り残され感〉、アイデンティティ・クライシスを強調する。きょうび、一般人の方が俺たちよりずっと右じゃねぇかということ。
その「一般人」のMixiにおける言動を曝しているのがhttp://d.hatena.ne.jp/kechack/20060816/p1。また、http://d.hatena.ne.jp/opemu/20060817/1155749095ではこの事件に纏わる「自作自演」説の擡頭が問題にされている。「自作自演」説を含む陰謀理論が社会に蔓延るとすれば、それは社会の〈カクマル化〉なり*2
東京新聞』の記事に戻る。冒頭では、「心の問題」云々という小泉的ロジックに言及し、最後にはロベスピエールに言及する。ハンナおばさんの『革命について』を再読すべし。

*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060816/1155719576

*2:メディア規制の厳しい中国社会では陰謀理論が都市伝説的に流通していて、学歴的・経済的な〈エリート〉でもけっこうナイーヴに信じちゃっているということがある。