「靖国合祀拒否の遺族敗訴」

四国新聞』の記事;


靖国合祀拒否の遺族敗訴/「英霊は苦痛」認めず
2009/02/26 13:17


 靖国神社に「英霊」として祭られ続けているのは苦痛だとして、元軍人・軍属11人の遺族9人が、神社に合祀の名簿から削除するよう求めた訴訟の判決で、大阪地裁(村岡寛裁判長)は26日、請求を棄却した。遺族は併せて神社と国に1人当たり100万円、計900万円の慰謝料も求めていたが、判決は退けた。

 神社を被告とし、遺族の意に反した合祀の是非に対する司法判断は初。同様の訴訟は東京、那覇両地裁でも争われている。遺族は控訴の方針。

 判決理由で村岡裁判長は、「故人を敬愛追慕する人格権」が侵害されているとの遺族の主張について、「合祀という宗教的行為による不快の心情か、神社への嫌悪の感情としか評価できない」と指摘。

 殉職した自衛官の遺族が国などに起こした「自衛官合祀拒否訴訟」の最高裁判決(1988年)を引き、「合祀は神社の信教の自由に基づき自由にできる。強制や不利益の付与もなく、遺族が主張する人格権は法的に保護すべき利益とは認められない」と結論づけた。

 国は80年代まで、氏名や所属を記した「祭神名票」(戦没者調査票)を神社に提供し、合祀名簿に当たる祭神簿や霊璽簿づくりに協力。遺族側は国の責任も問うたが、判決は「重要な役割は果たしていたが、神社のためだけに戦没者情報を集めていたわけではない。合祀は神社が最終的に決定しており、国に事実上強制したとみられる影響力はなかった」と退けた。
http://www.shikoku-np.co.jp/national/main/article.aspx?id=20090226000028

靖国」問題については、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050523 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050620 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050817 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060111/1136938920 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060120/1137781980 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060203/1138994284 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060312/1142150872 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060425/1145932371 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060515/1147711102 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060517/1147865407 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060720/1153403176 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060721/1153511618 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060728/1154063992 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060730/1154264777 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060809/1155135784 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060810/1155234480 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060812/1155365810 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060816/1155694549 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060817/1155781605 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060818/1155865603 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060829/1156854296 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060903/1157299790 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060911/1157950297 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060924/1159111917 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060928/1159463987 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070922/1190391050 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080616/1213635970も参照のこと。
「合祀」問題それ自体はデリケートなところがあるのでここでは言及を避ける。ただ、「国の責任」に関する村岡寛の判断はおかしいということはいっておくべきだろう。記事を読む限り、国に対する弁護に全然なっていない。政府機関が自らの保有する個人情報を一民間団体(宗教法人)に横流ししたということが問題なわけだ。当時は個人情報保護法なんてなかったわけだから、勿論遡及することはできないのだが、当時の厚生省の所業というのはそれに匹敵する。中谷康子さんの裁判でも、「合祀」の是非とともに、自衛隊が組織ぐるみで「合祀」に関わっていたことが問題にされた筈。