貿易不均衡という視点――〈石原発言〉

承前*1

そういう視点も、石原発言の是非は別としてありだね;


http://rblog-biz.japan.cnet.com/takahito/2006/04/post_ee13.html


リンクされている佐谷和彦氏の講演(但し、加部利恵子氏による要約)によれば、


日本では、美術市場の動向を分析するにあたって、美術品の統計自体は無い。貿易統計資料(通関実績)を参考にすると輸出入額は80年に約350億円であったのが、90年のバブルのピークで約6,000億円であった。内、フランス絵画輸入額が約3,746億円占めその偏好がうかがえる。それがバブル崩壊後に急降下し95年には約350億円に戻ってしまった。日本からの輸出は通じてグラフで破線を描けていない。それが美術市場の現状である。
http://www.rikkyo.ne.jp/~jikansym/room/lects/satani.html
ということである。
特に第二次大戦後、現代美術の中心は巴里などの欧州から米国、特に紐育に移動したという印象があるのだが、この数字から見る限り、(少なくとも日本人にとっては)1990年代に至っても、美術の中心は依然として巴里であるようだ。