石原慎太郎、「いじめ」を語る

承前*1

『毎日』の記事;


自殺予告:大人によるいたずらの可能性?石原知事が見解

 東京都の石原慎太郎知事は10日の定例会見で、いじめ自殺を予告する手紙について、文章能力から「あんなものは大人の文章だ。理路整然としていて、私は違うと思う」と述べ、大人によるいたずらの可能性が高いとの見方を示した。

 石原知事は手紙を受けた文部科学省など関係機関の対応については「届けられた方は迷惑千万でね、放てきするわけにはいかないだろうから、防ぎようもない」と同情。

 また、「とにかく親が関与すべきではないか。私なんか、子どもにけんかの仕方を教えた。非常に効果があって、たちまち相手を倒したら小学校で番長になっちゃった」と自身の子育て経験に触れた。そのうえで、「自分で戦ったらいい。ファイティングスピリットがなければ、一生どこへ行ってもいじめられるのではないか」と語った。【木村健二】

毎日新聞 2006年11月10日 19時53分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061111k0000m040066000c.html

まず、「理路整然としていて」ということだが、秩序/無秩序というのは、常に主体の認識能力との相関においてしか語れない。光学的にいえば、解像度によって左右される。
それはともかくとして、後半はまたDQNな発言が出たぜということかも知れないが、東京都知事が公言したということでは、「金八」のような民間DQNの自由な発言とは性格を異にした重大な帰結が生まれるかも知れない。実際に「相手を倒し」ちゃった奴が出てきた場合、どういう態度を取るのか。