「恵方巻き」なんて知らなかった

 今年は立春が2回あり、さらに「甲子」でもあるという話は既に書いた*1
 で、「恵方巻き」というのを最近よく聞くのだけれど、なんか巻き寿司のようであるということはわかるが、それ以上のことは何もわからなかった。ということで、最近何かと話題の『きっこのブログ*2から引用;


ホントの恵方巻きは、七福神にあやかって、7種類の具が入ってる。だから太いんだろうけど、その上、切ってない。長いまんま、無言でモグモグと食べ続けなくちゃならない。それは、途中でしゃべると、言葉と一緒に福が逃げちゃうからだそうだ。だから、細長い菓子パンとか、具がカンピョウしか入ってない海苔巻きだと、基本的にNGなんだけど、最近では、「恵方ロール」って言うロールケーキとか、「恵方ドッグ」って言う細長いパンに海苔を巻いたのとか、色んなバージョンが発売されてるから、細長けりゃ何でもいいみたいだ。
だいたいからして、この「節分に恵方巻きを食べる」ってのは、江戸時代の終わりから明治時代の初めころに生まれた行事で、たいした歴史はない。その上、もともとは、大阪の船場の商人だけの行事だったのだ。それで、明治時代の中ごろには、もう廃れちゃって、誰もやらなくなった。それから、大正になり、昭和になり、第二次世界大戦が終わって30年も経った昭和52年に、大阪の海苔問屋の人たちが、海苔の販売促進の一環として、この行事を復活させたのだ。

だけど、やっぱり、最初は地域的な行事で、大阪の一部の人たちが節分に恵方巻きを食べてるだけで、大阪に住んでてもこんな行事があることを知らない人もいっぱいいた。そして、一般の人たちに広がり始めたのは、今から15年くらい前に、セブンイレブン恵方巻きの販売を始めてからだ。最初は、西のエリアだけで販売してたんだけど、平成10年ころから全国で売るようになって、テレビでCMも流すようになって、一気にメジャーになった。つまり、全国的に言えば、たった8年ほどの歴史しかないのだ。一応は江戸時代の終わりころに生まれた恵方巻きなんだけど、ホントなら自然消滅してたハズのマイナーなものだったワケで、海苔問屋の販売促進やセブンイレブンの売り上げアップのために仕掛けがなければ、こんなに全国的にはならなかったってワケだ。

そうだったのね。「全国的に言えば、たった8年ほどの歴史しかないのだ」というけれど、今年(グレゴリオ暦)の1月になるまで、私は知らなかった。勉強になりました。
 もう今日、もとい明日になってしまうが、2月11日、もとい12日は元宵節、新年最初の満月、それにあやかって、お団子、つまり「湯圓」を食べる日。