『南日本新聞』の記事;
最後のエラブオオコウモリ「モン」死ぬ 国内唯一の飼育生体、平川動物公園
8/16(金) 19:45配信
鹿児島市の平川動物公園は16日、飼育していたエラブオオコウモリ*1の雄「モン」が13日に老衰のため死んだと発表した*2。29歳2カ月だった。同園は国内で唯一エラブオオコウモリを飼育しており、最後の1匹だった。これに伴い国内での飼育数はゼロとなった。
モンは1995年に同園で生まれた。園によると、7月20日ごろから食欲低下が見られ、13日朝、飼育員が死んでいるのを確認した。
エラブオオコウモリは国指定天然記念物で、口永良部島やトカラ列島に分布する固有種。生息数は200匹以下と推測されている。同園では昨年6月にも、雄の「ブン」が29歳2カ月で死んでいる。
桜井普子飼育展示課長は「貴重な固有種で残念だが、兄のブンと同じぐらい長生きしてくれた」と話した。野生のコウモリの平均寿命は10年~15年とされる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6bbecd64ddcd30a29661b93c67e82463900f0781
Wikipedia*3によると、「エラブオオコウモリ」というのは「クビワオオコウモリ」の亜種。「クビワオオコウモリ」の亜種は、口永良部島、悪石島、宝島、中之島、平島(何れも吐噶喇列島*4)に棲息するこの「 エラブオオコウモリ」のほか、
ダイトウオオコウモリ(南大東島、北大東島)
タイワンオオコウモリ(台湾)
オリイオオコウモリ(沖縄)
ヤエヤマオオコウモリ(宮古列島、八重山列島、波照間島)
がいるという*5。
See also
「エラブオオコウモリ死ぬ、鹿児島/国内飼育ゼロに」https://nessko.hatenadiary.jp/entry/2024/08/18/064049
*1:See eg. 鹿児島県教育庁文化財課「エラブオオコウモリ」https://k-bunkazai-school.com/cultural/d-o-40131/
*2:平川動物公園「エラブオオコウモリの死亡について」https://hirakawazoo.jp/2024/08/16/%E3%82%A8%E3%83%A9%E3%83%96%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%83%A2%E3%83%AA%E3%81%AE%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-2/
*3:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%93%E3%83%AF%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%83%A2%E3%83%AA
*4:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20070815/1187151753 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20090723/1248375159 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/03/15/112801 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/05/13/171951
*5:「オリイオオコウモリ」の「オリイ」の意味はわからなかった。