Lost, lost, lost

承前*1

奥村隆「旧田中角栄邸火災 真紀子さん落胆「父が一番気に入っていた」」https://news.yahoo.co.jp/articles/f92549e5012a4b4c341e22722c2ef03b795222cf


田中角栄邸焼失を巡って、田中真紀子さん毎日に語る;


真紀子さんは、一家が約70年前に邸宅に住み始めた経緯を明らかにした。角栄氏は前の家と似た邸宅を東京中まわって探していたという。小学4年生の時、角栄氏から「ついに見つけた。今すぐ運転手を行かせるから目白に来なさい」と電話があった。到着すると、角栄氏から「ここ、どう思う? お前が気に入ったらここを買うから」と尋ねられた。真紀子さんが「お庭にクロッカスやチューリップが咲いてて、同じね。広さも同じね」と応じると、「分かった、ここがお前のついの住み家だ」と言われたという。「ついの住み家って何?」と聞くと、「死ぬところだ」と答えたという。真紀子さんは「ええーっと思ったけど、それから70年も住んでるのよ」と語った。

 火災では敷地内にある建物2棟計約800平方メートルや建物南側の雑木林約10平方メートルが焼けた。出火当時、真紀子さん夫婦がいたが、避難して無事だった。真紀子さんは「身近にあった書物とか、書類は全部燃えました。火が回るのは早かったです」。一方で「陛下にいただいた銀杯、勲章とリボンも焼け焦げているけど、出てきました」と言う。母が大切にしていたという、嫁入り前のたった1個の指輪も見つかり、角栄氏の胸像の半分も焼失を免れ、「もうそれで十分です」と語った。

田中家には夭折した長男がいた。