「回避」される

四方田犬彦マルクスはダメよ」(in 『世界の凋落を見つめて』*1、pp.36-39)


初出は『週刊金曜日』2011年11月25日号。
中国滞在記*2
テクストの後半部に曰く、


わたしが出逢った大学人の多くは、何がチベットで、ウイグルで起きているかについて、知らないわけではなかった。ただそれに対して無関心を装い、会話のさいにいつも話題を逸らそうとした。その姿は、かつてイスラエルに住んでいたとき出逢ったユダヤ人たちが、ガザで生じている事態に無感動であり、つねに話題を回避していたさまを思い出させた。(pp.38-39)

*1:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2023/11/14/162825

*2:「北京の変貌」(pp.34-36)というエッセイの続篇。