受け皿など



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>反米
これが根っこでしょうね。
犯罪実話マニアとしては、70年代頃に目立った、日本赤軍、バーダー・マインホフ、赤い旅団などの過激派がいずれも旧枢軸国発という点に着目したいです。
日本で出された重信房子(=日本赤軍)関連のムックは、60年代の日本の大学生文化に焦点を当てた作りになりがちで、当時の過激派のテロ活動(中東情勢やソ連も絡みます)を中心に据えて作ってくれないのが、ざんねんです。

辻井喬堤清二)は上野千鶴子との対談本『ポスト消費社会のゆくえ』*1で、戦時中に国家によって煽られた反米のパッションを戦後掬い取ってくれたのは日本共産党だけだったと語っています。ただ、他の「旧枢軸国」の「過激派」については判断をちょっと留保したい。伊太利の場合は、内戦の末にムッソリーニを打倒したというのが戦後のアイデンティティの基礎になっていますよね。ただ、その後のプロセスは日本と似ている。ユーゴスラヴィアと国境を接する伊太利では冷戦の最前線ということで(裏社会も含む)多少の腐敗は国際的にも目を瞑られることになった。「赤い旅団」については、ウンベルト・エーコ*2カトリック文化との関係を考察しています(Travels in Hyperrealityに所収)。