最後のクメール・ルージュ

Rebecca Ratcliffe “Khmer Rouge: Cambodia court rejects genocide appeal of last surviving leader” https://www.theguardian.com/world/2022/sep/22/khmer-rouge-tribunal-cambodia-court-rule-genocide-appeal-last-surviving-leader-khieu-samphan
Sopheng Cheang and Grant Peck “Khmer Rouge tribunal ends work after 16 years, 3 judgments” https://apnews.com/article/crime-war-crimes-cambodia-khieu-samphan-government-and-politics-84728829003ab97b6ebe40c8d171bd45


9月22日、カンボディア特別法廷はクメール・ルージュ*1政権(民主カンプチア)の国家元首だったキュー・サムファン(Khieu Samphan)の控訴を退け、キュー・サムファンに対する終身刑判決が確定した。彼は2018年に(カンボディアの少数民族としての)ヴェトナム人に対するジェノサイドの廉で終身刑の判決を受けたが*2、控訴していた。
キュー・サムファンは現在91歳だが、1998年に死んだ頭目ポル・ポトを初め、最高幹部連の殆どは既に鬼籍に入っている。また、国連の後援によってクメール・ルージュ政権の権力犯罪を裁くために設置されたカンボディア特別法廷(ECCC)は今回のキュー・サムファンに対する判決確定を以て、その活動を停止することになる。