「先生」は知っていたか?

承前*1

共同通信の記事;


高須氏の女性秘書を書類送検
リコール署名偽造関与か

2021/11/16 05:00 (JST)11/16 05:18 (JST)updated



 大村秀章愛知県知事へのリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件に関わったとして、愛知県警が地方自治法違反(署名偽造)の疑いで、運動を主導した高須克弥高須クリニック院長の女性秘書を書類送検していたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。高須氏は5月、秘書が署名簿に自身の指印を押したと説明していた。

 書類送検容疑は昨年10月ごろ、運動事務局長田中孝博被告(60)=同法違反罪で起訴=と共謀し、愛知県の有権者数人分の署名を偽造した疑い。

 高須氏によると秘書は、アルバイトが有権者の氏名や住所を書き写した署名簿に自身の指印を押した。
https://nordot.app/833069442166931456

東京新聞』の記事はさらに詳しい;

高須HD社員らもリコール署名偽造の疑惑 高須院長の秘書「先生は知っている」と指示か
2021年11月16日 05時00分


◆愛知県警が書類送検
 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で、美容外科高須クリニック」グループの事務や経理を担う関連会社「高須ホールディングス(HD)」(名古屋市中村区)の一部の役員や社員が同社所在のビル内で署名の偽造をしていた疑いがあることが、複数の関係者への取材で分かった。リコール活動団体事務局長の田中孝博被告(60)=地方自治法違反罪で公判中=の依頼で、この会社の役員でもある高須克弥院長の女性秘書(68)が、社員らに名簿の書き写し作業の指示をしていたとみられる。愛知県警は女性秘書と50代の女性の計2人を地方自治法違反(署名偽造)の疑いで書類送検した。
 事件を巡っては、田中被告が名古屋市の広告関連会社に依頼し、昨年10月下旬に多数のアルバイトを動員して佐賀市内で署名の偽造をしていたことが分かっている。佐賀市以外での名簿の書き写しによる署名偽造の実態が具体的に明らかになるのは初めて。


◆HD入居ビルの貸会議室で作業?
 複数の関係者によると、昨年10月上旬から下旬にかけて、女性秘書を含めた高須HDの役員や社員ら数人が、同社が入居するビルの中にある別会社の貸会議室で愛知県民の氏名や住所が書かれた名簿を署名用紙に書き写した。作業は勤務時間中を含めて行われていたという。
 女性秘書は「署名の数が足りない。高須先生は(偽造を)知っている」などと言って、ほかの社員らに手伝うよう指示し、報酬として数万円を手渡していた。偽造作業は佐賀市でアルバイトによる署名偽造が始まる以前から始まっていた。

 愛知県警は今年5〜6月にかけて同社などを家宅捜索。女性秘書を含めた役員や社員から任意で事情を聴いていた。女性秘書は田中被告からメールなどで作業内容などの指示を受けていたと周囲に説明している。
 2人の書類送検容疑は昨年10月ごろ、田中被告と共謀して、愛知県内で知事リコールの署名数人分を偽造したとされる。


◆秘書の代理人「コメント控えたい」
 女性秘書は本紙の取材に代理人を通じて「田中氏の刑事事件の審理に影響する恐れがあるため、コメントは差し控えさせて頂きます」と回答。代理人は高須HDとしても「コメントを控えたい」としている。
 女性秘書を巡っては、名古屋市内の生涯学習センターで、佐賀市内でアルバイトが偽造した署名に指印を押す不正をしていたことも分かっている。女性秘書は高須氏の資金管理をしていたほか、リコール運動では請求代表者も務めていた。


◆高須氏「知るわけがない」
 高須HDの一部の役員や社員が署名の偽造をしていた疑いがあることについて、活動団体会長で美容外科高須クリニック」の高須克弥院長は「今は会社の経営にはかかわっていないし、知るわけがない」とコメントした。高須氏の弁護士は「高須氏は偽造には関与していない」としている。
 リコール活動団体事務局長の田中孝博被告は本紙の取材に「裁判中なのでお答えすることはできません」と話した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/142943

「秘書」曰く、「高須先生」は「知っている」。「高須先生」曰く、「 知るわけがない」。この2つは両立し得ない、どちらかが虚偽ということになるけれど、嘘はどっちなんだろうか。