「バットマン」の誕生?

承前*1

京王線襲撃事件の犯人についての「まちゃん」という方のツィート;


さて、映画『ジョーカー』の感想なのだが、この映画は感情移入が難しい映画だなと思った。殆どの登場人物たちに感情移入することが困難だった。主人公「ジョーカー」は勿論のこと、関係妄想に生きるその母親に対しても、維新みたいに非情な政治家、トーマス・ウェインに対しても共感することはできない。また、「ジョーカー」にインスパイアされ、虐殺や略奪を行う群衆にも。この映画において唯一感情移入が容易なのは、仮令人間の屑であっても両親を目の前で暴徒に虐殺されたブルース・ウェイン、すなわち後の「バットマン」である。この映画はヴィランとしての「ジョーカー」の誕生を描いたといわれるけど、「バットマン」の誕生でもあるな、と思った。