前世を知る

北林慎也*1「正真正銘「明治の和建築」がなぜ千葉トヨペット本社に? 数奇な歴史」https://withnews.jp/article/f0210407002qq000000000000000W00b10101qq000022774A


千葉市稲毛海岸にあるトヨタのディーラー、「千葉トヨペット*2本社の建物が元々千葉市役所の建物だったということは知っていたが、市役所以前の来歴については殆ど知らなかった。


明治期の代表的な建築家の妻木頼黄らが設計した日本勧業銀行本店が1899年、東京市麹町区(現在の千代田区内幸町)に建てられた。
1926年、京成電気軌道(現・京成電鉄)に譲渡され、千葉県習志野市*3で運営していた遊園地「谷津遊園」*4に移築される。「楽天府」と名付けられ、食堂や売店、演芸場として親しまれた。
その後、1940年に千葉市役所の庁舎として、千葉市中央区長洲に移築。近くにあったルネサンス式建築の県庁舎と共に地元の名所となった。

そして、千葉市役所が建て替えられるのを機に1963年、千葉トヨペットが市から譲り受け、現在の場所に移築される。
千葉トヨペットは1964年秋から、当時の金額で1億7000万円をかけて修復。1965年10月に新たな本社建物として完成した。

なお、1997年に「国の登録有形文化財」になっている*5
See also


千葉トヨペット「本社屋のご紹介」https://www.chibatoyopet.co.jp/about/headoffice/
三田ゆき「千葉トヨペット本社」https://ameblo.jp/woodfurniture/entry-12270910963.html