「仮面」な人たち

飯塚大和「知られざる早稲田の「仮面浪人サークル」を直撃!30人以上の東大合格者を輩出した謎組織の実態」https://news.yahoo.co.jp/articles/69657a6fd21554484fb39748ad7a0ee6257e782e


大学に在籍しながらも、他大学を受験しようと受験勉強に励んでいる所謂「仮面浪人」が集まる「仮面浪人・再受験交流会」。タイトルには「早稲田の」とあるけれど、それはミスリーディングである。「早稲田大学に本拠を置くサークルとして始まったが、現在は早大生が3割ほど」であり、「慶応やMARCHの学生も在籍するインカレサークル」。また、「代表者」は30代の社会人である。
全体的に「仮面浪人」に対して好意的に書かれている。しかしそもそも何故この人たちが「仮面浪人」を選択したのかというのが全然見えてこない。「志望校へのあくなき執念」は何処から生まれたのか。早稲田に在籍しながら東大に合格したという人は「人生で一度でもいいから、一番の座を取ってみたいという思いがあった」と述べている。それで、


晴れて志望校に進学した現在は、友人もできて楽しい大学生活を送っている。コロナ禍でまだ思うように活動ができていないが、スキーやテニスのサークルに入り、これまで我慢してきた分を楽しもうとしている。(後略)
だって!
これは技術的な話ということになるのだろうけど、何故一般入試に拘るのかということもわからない。実は受験の仕切り直しには3つの途がある。先ずは3年次編入試験。短大や高専を卒業して四大に行こうとする人の多くはこの編入試験を受ける筈。次いで学士入学。さらには大学院でリヴェンジという途もある。こちらの方が、現役の高校生に混じって一般入試を受けるよりもハードルが低いだろうし、何よりも在籍している大学で取得した単位が無駄にならない。