美術手帖編集部「東大駒場博物館で宇佐美圭司の個展が開催。同大食堂の作品廃棄を教訓に芸術活動を回顧」https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/23720
曰く、
東京大学駒場博物館で、首都圏の美術館では20年ぶりとなる美術家・宇佐美圭司(1940〜2012)の個展「宇佐美圭司 よみがえる画家」*1が開催される。会期は4月28日〜6月27日。この展覧会の背景にあるのは、2017年に起きた東京大学中央食堂にあった宇佐美の絵画《きずな》(1977)が、改修工事にともなう不用意な廃棄処分によって失われてしまったことだ*2。東京大学ではこの件を受けた同展の企画意図について、「取り返しのつかない結果をもたらした反省にたち、宇佐美氏の長年の活動を振り返り、その作品が提起したことを学んで、芸術とともにあることの大切さを考える機会にできればと考えています」としている。
また、失われた《きずな》の再現画像を作成して映像で展示。この映像を1980年に再制作されたマルセル・デュシャン《花嫁は彼の独裁者たちによって裸にされて、さえも》とともに展示することで、現代美術における再制作を論点とする。
*1:https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/events/z0109_00534.html
*2:See https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180501/1525139683 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180502/1525224770 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180509/1525807617 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180608/1528425895