葉室麟

古都再見 (新潮文庫)

古都再見 (新潮文庫)

  • 作者:麟, 葉室
  • 発売日: 2020/02/28
  • メディア: 文庫

葉室麟*1のエッセイ集『古都再見』を先日買った*2。今年の初めに新潮文庫で刊行されたときにちょっと食指が動いたのだが、結局買うのは見送った*3。何故今頃になって買ったのかといえば、平井玄氏*4の幾つかのツィートを読んだからだ。


実のところ、葉室麟という名前は知っていたものの、その小説を読んだこともなかったし、2017年に鬼籍に入っていたということも知らなかった。
西日本新聞』の記事;

葉室麟さん死去 66歳 直木賞作家「蜩ノ記
2017/12/24 8:00
西日本新聞


 歴史の荒波と向き合い、力強く生きる人々を描いた歴史時代小説で知られる福岡県久留米市在住の直木賞作家葉室麟(はむろ・りん、本名は非公開)さんが23日午前2時、病気のため福岡市内の病院で死去した。66歳。北九州市出身。葬儀・告別式は近親者で営む。

 葉室さんは福岡県立明善高、西南学院大文学部を卒業後、地方紙で新聞記者として勤めた。その後九州朝日放送などを経て、2005年、陶工尾形乾山を描いた「乾山晩愁(ばんしゅう)」で第29回歴史文学賞を受賞しデビュー。07年には「銀漢の賦」で第14回松本清張賞を受賞し、50代で一躍歴史時代小説の旗手となった。

 「いのちなりけり」「秋月記」「花や散るらん」「恋しぐれ」で直木賞候補。凛(りん)とした人々を丹念に描き、支持を広げた。命の期限を定められながらも家譜編さんに取り組む元郡奉行と青年藩士の交流を描く「蜩(ひぐらし)ノ記」で12年、第146回直木賞を受賞した。

 隔月に1冊のハイペースで古代から近代まで幅広い歴史を見据えた小説を書きつつ、近年は、本紙文化面連載の「河のほとりで」など歴史エッセーにも筆を広げた。10年に福岡県文化賞、16年に西日本文化賞、今年2月には「鬼神の如(ごと)く 黒田叛臣(はんしん)伝」で司馬遼太郎賞を受賞した。

 今年5月ごろから入退院を繰り返したが、治療を続けながら休むことなく執筆。本紙連載小説「影ぞ恋しき」を7月に完結させ、若き西郷隆盛を描いた「大獄 西郷青嵐(せいらん)賦」などを刊行した。来年には原作の映画化「散り椿(つばき)」の公開も決まっていた。

=2017/12/24付 西日本新聞朝刊=
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/382407/

これは面白そう;