免疫が強ければいいというものではない?

「新型コロナ「58歳女性の脳が壊死」米ミシガン州で世界初」https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/3/3/33682.html


新型コロナウィルスに感染した女性が「急性壊死性脳炎」を発症したという事例。しかし、これはウィルスの直接的な犯行ではない。


当初、急性脳炎を疑っていた医療チームは、免疫機能が暴走して、自身の体にダメージを与える「サイトカインストーム」を起こしていると判断。サイトカイン*1とは、白血球など免疫系の細胞から分泌されるタンパク質で、ウイルスや病原体の増殖を抑えるなどといった役目を果たす。

しかし、免疫系のバランスが乱れて、サイトカインの制御ができなくなると、サイトカインストームといってサイトカインの過剰分泌を起こし、ひどい場合は死に至ることもあるという。

大雑把な喩えを使ってみると、侵略戦争の危機の中で軍の一部が暴走してクーデタをおこし、異論分子を虐殺しまくるという感じ? 或いは、凶暴な独裁政権の下で反政府運動が生起するけれど、弾圧に対抗する中でテロリスト化して見境のない破壊活動を始めるという感じ?
これに限らず、新型コロナウィルスに感染しての症状の悪化がウィルスの直接的犯行ではなく過剰な免疫(「サイトカインストーム」)のせいだったというケースは少なくないという;


Geoff Brumfiel “Why Some COVID-19 Patients Crash: The Body's Immune System Might Be To Blame” https://www.npr.org/sections/health-shots/2020/04/07/828091467/why-some-covid-19-patients-crash-the-bodys-immune-system-might-be-to-blame


個人の免疫力を強化しようということはよくいわれる。しかし、免疫の暴走を考えると、免疫力が強ければいいというものではないということになる?