小林克也*1という名前をけっこう久しぶりに見た。
茂木健一郎氏*2のツィート;
昔は、小林克也さんの「ベストヒットUSA」みたいな番組があって、若者は案外見ていて、アメリカでどんな楽曲が流行っているのかということを知っていたのだけれども、今はそういう流れが全く入ってこなくなった。かといって国内のヒット曲をみんなが知っているかというとそうでもない。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2020年1月16日
「国内のヒット曲をみんなが知っているかというとそうでもない」というのは、『ベストテン』(の類)がTVから消えてしまったからかも知れない。そういえば、久米宏と黒柳徹子の『ベストテン』というのは『ベストヒットUSA』とは同時並行的だった。土曜の深夜に『CDTV』ってやっているけれど、その視聴率はどのくらいなの?
『ベストヒットUSA』を私のライフ・ヒストリーに重ねると、大学・大学院の時代ということになる。もし高校生の頃にやっていても、多分視なかったんじゃないかな。別に反米的というわけではないけれど、高校生の頃、「アメリカ」のヒット・チャートの動向には殆ど関心がなかったのだ。坪内祐三氏の急死に当たって、氏がボブ・ディランやニール・ヤングなどの北米のフォーク・ロックの大ファンであることを強調したのだけど*3、氏については、私と略同世代なのにどうしてそんなに米国の音楽に詳しいの? という驚きがある。私の周囲には、音楽に或る程度以上関心を持っている人で、米国に目を向けている人はいなかった。勿論、米国の音楽を無視していたわけでなく、キッスもエアロスミスもチープ・トリックも知っていたけれど。みんな注目していたのは英国だった。ミーハーだって、クイーンやロッド・スチュアートだよ。英国を超えて、やっぱりジャーマン・ロックだぜ! と言っていた人もいたけれど。その頃、《ベストヒットUK》をやっていたら、絶対視ていたと思うけれど。米国の音楽にも少しずつ関心が向き始めてくるのは1980年代に入ってから。
*1:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20060420/1145496265 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20060421/1145586784 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20100819/1282187836 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/01/13/152224
*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090729/1248869190 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090804/1249405632 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090805/1249492266 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090808/1249714415 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090809/1249835813 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091114/1258133640 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100217/1266382779 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141112/1415767388 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170527/1495852041 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170411/1491920803 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180824/1535078818 https://sumita-.hatenadiary.com/entry/2019/07/05/220116 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/07/15/231023 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/01/020659