キク科とイネ科

承前*1

セイタカアワダチソウとススキとネトウヨと」https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2019/11/03/110549


日本における背高泡立ち草の衰退と芒の盛り返しを巡って。そういえば、たしかに芒も目立つ。ただ、それが背高泡立ち草を駆逐した結果かどうかはわからない。芒の盛り返しの背景としては、背高泡立ち草の自家中毒のほかに、土壌の酸性化と貧困化があるという。背高泡立ち草はアルカリ性の土壌を好み、芒は酸性の土壌を好む。また、背高泡立ち草は燐濃度の高い土壌を、芒は低い土壌を好むらしいのだ。
でも、人間の介入ということを考えると、別の要素が重要なんじゃないかと思います。背高泡立ち草はキク科、芒はイネ科。キク科の植物はあまり根を固く張らないので、比較的簡単に引っこ抜くことができる。例外は蒲公英で、茎が柔すぎて引っこ抜きにくい。それに対して、イネ科の植物は固く且つ複雑に根を張っているので、引っこ抜くことは先ず不可能。素手で葉を触れば手を切ってしまう危険もある。だから、鎌とかで刈るということになる。だから、庭にイネ科の植物が生えてしまったら、面倒なことになる。特に、芒、笹、竹は。
ところで、芒にもあまりポジティヴな印象は持っていない。何しろ、芒ということで真っ先に思い出すのは、「貧しさに負けた/いいえ 世間に負けた」だもん。
因みに、秋ということだと、ハゼの天婦羅。ただ、あれは天婦羅屋のメニューにもなくスーパーの総菜コーナーにもなく、ハゼ釣りにもずっと行っていないので、もう何十年も味わっていない。

習志野市藤崎6丁目。