横浜など

承前*1

「NMRパイプテクター」問題の続き。


天羽優子横浜市水道局のNMRパイプテクターの試験結果を読み解く」http://www.cml-office.org/wwatch/magne/comment-nmrp-04.html


横浜市水道局は「NMRパイプテクター」を購入し、効果がないことを検証していた。


桑満おさむ*2「NMRパイプテクター騒動、関連医療機器を検証してみました。」https://www.gohongi-beauty.jp/blog/28805/


「NMRパイプテクター」が赤錆だけでなく血液の「酸化ストレス」にも効果があるとする「研究」が検討されている。
問題の「研究」は、


山本正雅、小池勇一、熊野活行、米原典史「Yubi-MR による特殊電磁波の指への照射と帯電した水からの電子の作用による血中の酸化ストレスの減少効果」http://www.jspkk.co.jp/img/attention/attention201809_004.pdf


という文書。著者の所属は 熊野活行氏が「日本システム企画」であり、あとの3人は奥羽大学薬学部。奥羽大学*3って歯医者の学校だと思ったけれど、薬学部もやっているのか! それはさておき、どういう性格の文章なのかよくわからない文書である。桑満氏は、


左に奥羽大学の校章、右に書かれている「JSP」とはなんでしょうか?この論文(?)が掲載された学会のマークのようにも思われますが、私はこんな感じのデザインの学会誌に掲載された論文は勉強不足なんだろうけど見た記憶がありません。
と書いている。「JSP」というのは「日本システム企画」すなわちJapan System Planningの略じゃないですか。「日本システム企画」という企業のサイトの中に置かれたファイルで、何かしらプレゼン用のファイルだというのはたしかなようですけど。
桑満氏は、「酸化ストレス」が適切に測定されているのかどうかを疑問視している。
また、「日本システム企画」との共同研究に関わっている奥羽大学の研究者は「日本システム企画」関連の仕事を自らの研究業績から削除しているらしい。