暑さと臭さ

東京都も”Summer in Japan is hot and humid!”と警告しているのだった*1
東京オリンピックと暑さ(「熱中症」)について。オリンピックの際には「メディア・センター」になる「東京ビッグサイト」で作業していた建設労働者が「熱中症」で死亡したことを伝えるロイターの記事;


Reuters “Tokyo Olympics construction worker dies from suspected heatstroke” https://www.theguardian.com/sport/2019/aug/09/tokyo-olympics-construction-worker-dies-from-suspected-heatstroke


Justin McCurry “Concerns rise with Tokyo heat after rowers treated at Olympic test event” https://www.theguardian.com/sport/2019/aug/12/concerns-rise-with-tokyo-heat-after-rowers-treated-at-olympic-test-event


東京オリンピックの「テスト大会」で英国のボート選手が熱中症のために医療センターに担ぎ込まれた。暑さが選手及び観客の生命を危険に曝すことへの懸念。
この『ガーディアン』の記事、お台場海浜公園*2での水泳のテスト大会にも言及しているのだが、臭さ問題には言及していない。
朝日新聞』の記事;


東京五輪会場「トイレのような臭さ」 テスト大会で不安
荻原千明、斉藤佑介 2019年8月11日19時58分


 2020年東京五輪パラリンピックに向けたオープンウォータースイミング(OWS)のテスト大会が11日、東京・お台場であった。連日の猛暑で、スタートは大幅に前倒し。国内外の選手たちからは暑さとともに、水質への懸念の声が相次いだ。

 「過酷でした」。試合後、ある女子選手は振り返った。水温と日差しで熱中症になるかと不安だったという。この日のテスト大会は5キロ。本番のOWSは男女ともに周回コースで10キロを泳ぐ。

 水温の上昇を考慮し、10日の段階でスタート時刻の変更が決まった。午前10時予定だった男子を同7時、同7時の女子を同7時2分とした。国際水泳連盟(FINA)によると、選手が健康的に泳げる水温の上限は31度。この日、午前5時時点で29・9度だった。

 五輪本番は午前7時のスタートを予定している。FINAのコーネル・マルクレスク事務総長は水温次第で午前5時~6時半に変更することも示唆。「自然を変えることはできない。何がベストか考え、判断したい」と話した。

 猛暑とともに難敵なのが、水質だ。

 「正直臭いです。トイレのような臭さ……」。海から上がったある男子選手は、周囲をはばかりながらそう明かした。ただ、会場の条件に適応するのもOWSに必要な力といい、「ぶれない気持ちが必要。検査で細菌がいないとなれば、信じてやるしかない」。

 コースは東京湾の入り江にある。組織委は今回のテスト大会で、入り江の口をふさぐように、約400メートルにわたってポリエステル製の膜を張った。大腸菌類の侵入を防ぐためで、五輪では3重に張る予定だ。

 都が昨夏、コースそばに膜を設置して水質を調べたところ、3重の膜の内側で大腸菌類は基準値を下回っていた。ただ、膜の外は調査した22日間のうち5日間で基準値を超えていた。組織委の担当者は「膜の設置で水質の安全は担保できる。あとは大腸菌が流れ込む原因となる大雨や台風が、本番で来ないことを祈るのみ」と話す。都下水道局も、大雨のときには川や海に流してきた下水を減らそうと、一時的に貯蔵できる施設などを整備している。(荻原千明、斉藤佑介)
https://www.asahi.com/articles/ASM8C513YM8CUTIL009.html