ゼノン VS. アリストテレス

承前*1

森廣祐介「アキレスは亀に追いつけない? 「円周率の日」に考える無限とパラドックスhttps://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190314-00010000-wordleaf-sctch&p=1


これも「円周率の日」関連の記事。但し(これも当然のことだが)原稿執筆中に〈新記録〉はご存知なかったようだ。
ここでは、「円周率」それ自体の話ではなく、野矢茂樹*2 『無限論の教室』を参照しつつ、「無限」の話、ゼノンの「アキレスと亀」のパラドクス、アリストテレスによる反駁が取り上げられる。「現実的無限」か「可能的無限」か。アリストテレス(「可能的無限」)の考え方によれば、「点」が「線分」をつくるのではない。「無限個」の「点」が集まって「線分」になるのではなく、「線分」を分割することによって「点」ができるのであり、この分割は無限に可能である。ところで、この「可能的無限」の発想を拡張していくと、或る驚くべき帰結に至る。

無限論の教室 (講談社現代新書)

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