聖職者の話

幸福の科学グループ広報局「「大川宏洋氏のYouTube動画」についての幸福の科学グループ見解」https://happy-science.jp/info/2018/40312/


昨日言及したときに*1言い忘れたこと。
この文書を読んで、幸福の科学という教団の「出家」(聖職者)観の一端を垣間見ることができて、勉強になった。
宗教における聖職者の位置づけとしては、大まかな理念型として、


カトリック・モデル(身分としての聖職者)
プロテスタント・モデル(専門職としての聖職者)


の2つが考えられる*2幸福の科学の場合は、どちらかと言えば、カトリック・モデルに近いようだ。ただ、教団「職員」=聖職者ということだと、定年退職したらどうなるのだろうか。或いは、幸福の科学に定年退職というのは存在するのか。プロテスタントの場合、牧師は定年退職すれば、一般信者に戻るということになる。また、「広報局」の主張によれば、「職員」すなわち聖職者ということになるのだけれど、カトリックにせよ、一般の仏教宗派にせよ、俗人としての「職員」というのは珍しくない筈だ。なお、これは宗教法人法に謂うところの「教師」の規定ともずれている。

*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20181007/1538880081

*2:現代日本の仏教においては、建前としてはプロテスタント・モデルに近いのだろうけど、現実的には家業(自営業)としての聖職者という位置づけになっているといえるだろう。