或る襲撃

少し前の『朝日新聞』の記事;


駅ホームに血を流した男性、頭や背中を刺され死亡 愛知
2018年3月12日10時39分


 愛知県知立(ちりゅう)市の名鉄三河線三河知立駅のホームで10日午後11時10分ごろ、頭から血を流して倒れている男性が見つかった。男性は外国人とみられ、間もなく死亡した。県警は、刃物による傷が複数あったことから殺人事件として捜査を開始。近くの防犯カメラの映像などから、外国人風の十数人の男女が、現場のホームで男性を待ち伏せする様子や、事件後に駅から逃走する姿が確認されており、県警は事件に関与した疑いもあるとみて行方を追っている。

 県警によると、男性は30〜40代とみられ、ホームでうつぶせで倒れていた。消防に「血を流している男性がいる」という通報があり、現場近くにいた警察官が発見した。司法解剖の結果、頭部や首、背中を刃物で刺されて失血したことなどが死因だった。

 捜査関係者によると、男性は近くの自動車部品工場で働くベトナム人とみられ、頭部と背中は繰り返し刺されていた一方、財布や携帯電話は奪われていなかった。県警は、被害男性の身元の特定を急ぐとともに、事件は金品目的ではなく、逃走した人物らと何らかのトラブルがあったとみて調べている。

 三河知立駅無人駅。被害者とみられる男性を雇っていた人材派遣会社の社長によると、男性は今月、知人のトラブルの仲裁に入っており、10日昼にも知立市内で話し合いをしていたという。社長は「仕事もまじめで、困っている人を助けるいいやつだった」と話した。
https://www.asahi.com/articles/ASL3C463XL3COIPE007.html


駅構内に十数人、待ち伏せして襲撃か 愛知の男性殺害
2018年3月12日15時13分


 名鉄三河線三河知立駅(愛知県知立市)で10日夜、ベトナム人とみられる30〜40代の男性が刺されているのが見つかり、その後、死亡が確認された殺人事件で、駅周辺の防犯カメラの映像などから、事件直前に、男女十数人が駅構内で男性を待ち伏せしていたことが捜査関係者への取材でわかった。県警は、外国人とみられる男女のグループが男性を襲ったとみて行方を追っている。

 捜査関係者によると、駅周辺の防犯カメラの映像などから、このグループがホームのベンチで待ち伏せする様子や、事件後に逃走する姿が確認された。男性は、乗っていた列車から駅に降りた直後に襲われたとみられるという。

 県警は、殺害された男性の身元確認を急ぐとともに、事件が外国人同士のトラブルの可能性があるとみて捜査している。
https://www.asahi.com/articles/ASL3D2S5XL3DOIPE005.html

日本人や中国人と同様に、ヴェトナム人も均質な集団ではなく、出身地域や方言やエスニシティなど、内部に様々な異質性を抱えているということは想像に難くないのだが、遺憾ながら、具体的には全然知らない。
さて、この記事を読んで、往年の新左翼内ゲバを思い出したという人は、高齢の方々を中心に少なくないのではないか。
そういえば、某党派のメンバーたちは、敵対党派やコッカケンリョクのテロ襲撃を回避するために、革命的警戒心(笑)を発揮して、例えば(挟み撃ちをされないために)電車では先頭車輛か最後尾の車輛しか乗らないとか、目的地の一つ手前或いは一つ先の駅で降りるといったことを実践していた。しかし、この事件を見ると、その人たちの革命的警戒心(笑)にも盲点があったなと思う。電車を降りて直ぐプラットフォームの上で襲撃されるということは想定されていなかった。