二択問題

承前*1

吉川慧「森友学園めぐり財務省が公文書改ざんか 朝日新聞が報道、どんな内容だった?」http://www.huffingtonpost.jp/2018/03/06/mof-moritomo_a_23377970/


少しコピペ。


焦点となるのは、朝日新聞が「確認した」という決裁文書の「原本」の存否と、その内容だ。存否をめぐっては、ここ数日で財務省側の説明が二転三転している。

財務省の太田充理財局長は2日、参院予算委員会で「捜査に対する影響を十分配意しつつ、調査したい」と発言。文書の存否を明らかにしなかった。

森友学園との国有地取引をめぐっては、大阪地検特捜部が背任容疑の告発を受理。さらに公用文書等毀棄容疑や証拠隠滅容疑の告発も受理している。

そのため財務省側は「捜査」を理由に、具体的な説明を避けてきた。

ところが、3月5日に事態は大きく動いた。決裁文書のありかについて、財務省側が説明を変えたからだ。


財務省の富山一成理財局次長は当初、野党6党の国会対策委員長らに「原本は近畿財務局にある」と説明していた。

一方で3月5日、野党議員らが決裁文書の原本を確認するため、近畿財務局を訪問していたが、ここで財務省側の説明が変わった。

同省理財局の中村稔総務課長が、訪問中の野党議員らに対し「捜査当局に出していて現物は近畿財務局にもない」と説明したからだ。

同日、参院予算委員会後にあった野党6党合同ヒアリングで、富山理財局次長は「決裁文書の原本は既に大阪地検に提出している」と認めた。

立憲民主党辻元清美国対委員長は「不可解なことが起こっている。1時間の間になぜ変わるのか」と憤った。

吉川慧「公文書を隠蔽すれば「国家が死ぬ」 歴史家・磯田道史さんが危惧する日本政治のおかしさ」http://www.huffingtonpost.jp/2017/09/03/michifumi-isoda-03_a_23195349/


磯田氏の言葉から、


孝明天皇紀』『明治天皇紀』という本があります。明治大正期の人が編んだ歴史記録です。とくに明治に編まれた『孝明天皇紀』は権力にとって都合が悪いことでもなんでも原物の史料がきちんと削除されず示されています。さすがは明治のリアリズムです。事実は事実として隠さない。これが明治の精神でした。

今回のPKO日報問題や学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、いささか心配なのが、公文書であるものを「私的メモ」だと軽く言い換えたり、「公文書ではない」と言い張ったり、「確認できない」と繰り返したりしたことです。

それだけならまだしも、公文書のことをひどいことに「怪文書」とまで、わかっていながら、政府がウソをつき始めました。これはいけません。明治人は、ここまで恥ずかしいことはいいませんでした。

という部分を切り取っておく。