俵万智三首

そこまでの空

そこまでの空

俵万智*1の短歌を3首。安野光雅俵万智『そこまでの空』から。


百枚の手紙を君に書きたくて書けずに終わりかけている夏

書くほどに心を離れてゆく手紙うそばっかりのブルーブラック

使用済みテレホンカードの穴冴えて思い出せない会話いくつか
もう1首;

絵葉書はそこまでの空「明日からはここにいない」という語残して