「ぐねる」

「「ぐねる」の勢力分布が見えてきた! わかる派→西日本、わからない派→東日本」http://j-town.net/tokyo/research/results/249518.html?p=all


「ぐねる」というのは「足をくじく、捻挫する」という意味で、「関西ではよく使われる」ということだけど、遺憾ながら私は知らなかった。だから、東京都でも半数以上の人が「わかる」というのは或る意味吃驚。でも、言われてみればああそうかと納得できる。ぐにゃとかぐちゃの「ぐ」という響きから喚起されるのとけっこう近い感覚を喚起される。勿論、語源学的な証拠はないけれど。
さて、「関西ではよく使われる」ということなら、具体的な用例を示してほしいよね。小説や映画の会話。或いは漫才から。村上春樹とか織田作之助とか小田実とかオール阪神・巨人とか。
村上春樹の短篇「イエスタデイ」 (in 『女のいない男たち』*1)に出てくる「生まれたのも育ったのも東京都大田区田園調布」なのに「ほぼ完璧な関西弁をしゃべった」「木樽」(p.74)は勿論知っているのだろう。また、「生まれたのも育ったのも関西だが、ほぼ完璧な標準語(東京の言葉)をしゃべった」「僕」も。因みに、この短篇を読み返したけれど、「ぐねる」は見つからなかった。