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承前*1

産経新聞』の記事;


埼玉少女誘拐 「私はアメーバ」「住所は高崎オートレース場」寺内樺風被告、判決延期の公判詳報

8/29(火) 16:58配信

産経新聞


 埼玉県朝霞市の少女(16)が昨年3月、2年ぶりに保護された誘拐事件で、未成年者誘拐と監禁致傷、窃盗の罪に問われた寺内樺風(かぶ)被告(25)の判決公判(松原里美裁判長)は、被告が不規則発言を続けたため言い渡しが後日に延期された。常軌を逸した言動は病気のせいなのか、演技なのか−。主なやり取りは次の通り。

 《午前10時半ごろ、寺内被告は「キエー」というような奇声を上げ、実在するパチンコ店の名前を言いながら入廷。「私はオオタニケンジでございます」「イエス、イエス。イッツカミング、ワッツ…」などと英語とみられる言葉を話し着席した》

 松原裁判長「前に出て証言台へ」

 寺内被告「私ですか」

 《寺内被告が証言台へ》

 松原裁判長「名前は」

 寺内被告「オオタニケンジでございます」

 裁判長「今いくつですか」

 寺内被告「16歳です」

 松原裁判長「本籍はどちらですか」

 寺内被告「和歌山県那智の滝です」

 松原裁判長「それ以下の番地などは分かりますか」

 寺内被告「私は日本語が分かりません」

 松原裁判長「住所はどこですか」

 寺内被告「群馬県高崎オートレース場です」

 松原裁判長「本籍はどこですか」

 寺内被告「和歌山県那智の滝です」

 松原裁判長「それ以上の詳しいものは分かりますか」

 寺内被告「私は日本語が分かりません」

 松原裁判長「職業は」

 寺内被告「森の妖精です」

 松原裁判長「ここはどこだか分かりますか」

 寺内被告「トイレです」

 松原裁判長「あなたは今なぜここにいるか分かりますか」

 寺内被告「私はおなかがすいています。今なら、1個からあげクン増量中」

 松原裁判長「弁護人、ずっとこの調子なんですか」

 弁護人「今朝からこの調子です」

 松原裁判長「少し落ち着いた方がいいですね。休廷します。11時から開廷です」

 《11時10分ごろ、寺内被告が入廷。歩きながら「9月で35周年」と叫ぶ》

 松原裁判長「被告人、聞こえていますか。聞こえていますか」

 《寺内被告が証言台へ》

 松原裁判長「名前は」

 寺内被告「私はアメーバです」

 松原裁判長「寺内さんじゃないですか」

 寺内被告「私はオオタニケンジでございます」

 松原裁判長「本日の期日を延期することにします。次回期日は未定です。追って連絡します」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170829-00000573-san-soci

産経の記者も「常軌を逸した言動は病気のせいなのか、演技なのか−」と自らの迷いを表明しているが。「病気」といっても、「自閉スペクトラム症」とは関係ないと思う。寺内樺風の言動の意味について、精神医学や心理学の専門家の方はどんな意見をお持ちなのか知りたかったけれど、まだ辿り着いていない。ネット上では、「責任能力」の不在を装うための演技というような意見もあったのだけど、裁判で問題になる「責任能力」は裁判にかけられた時点の「責任能力」ではなくて、過去、つまり事件の時点での「責任能力」。まあ「責任能力」のない奴が少女を長期に亙って、殺しもせずに彼女の環境世界を操作しつつ監禁しつづけるという作業を行うことは不可能だろうとは思う。過去の「責任能力」の有無はともかく、現在の寺内の精神状態や言動が多少狂っているとしても、全然不思議ではない。彼は逮捕されて以来、今まで保釈されることもなくずっと監禁されたままだ。人間、自由を奪われれば精神状態や言動に異常を来すようになるというのは当然のことだ(拘禁反応)。でも、拘禁反応でここまで行っちゃうのだろうか。或いは、(寺内とは全くタイプの違う犯罪者である)竹井聖寿*2へのオマージュなのだろうか。
See also
「寺内被告、奇声 「森の妖精です…今なら増量です」 埼玉少女誘拐」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170829-00000542-san-soci


ところで、(俺だったら)「森の妖精です」と言われたら、じゃあ空を飛べますよね、屋上から飛び降りてくださいというだろう。(ここは)「 トイレです」に対しては、じゃあパンツを下ろして雲古してくささい。これにどう反応するかによって、寺内樺風が本当に狂っているのか、それとも狂ったふりをしているのかは、けっこう見当がつくようになるのでは?