
- 作者: 谷川俊太郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2017/06/17
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (5件) を見る

- 作者: 堀江敏幸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/11/20
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (13件) を見る
『まど・みちお詩集』を買ったのは、堀江敏幸の『なずな』*1の中で、「ぼくが ここに」という詩が引用されているのを読んだからだった。
ぼくが ここに いるとき
ほかの どんなものも
ぼくに かさなって
ここに いることは できない(Cited in pp.264-265)
もしも ゾウが ここに いるならば
そのゾウだけ
マメが いるならば
その一つぶの マメだけ
しか ここに いることは できない(Cited in pp.265-266)
ところで、岩波文庫版の『まど・みちお詩集』に谷川俊太郎氏はこの「ぼくが ここに」を収録しなかったようなのだ*2。
ああ このちきゅうの うえでは
こんなに だいじに
まもられているのだ
どんなものが どんなところに
いるときにも
その「いること」こそが
なににも まして
すばらしいこと として(Cited in pp.266-267)