![まど・みちお詩集 (岩波文庫) まど・みちお詩集 (岩波文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51zQTpOecHL._SL160_.jpg)
- 作者: 谷川俊太郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2017/06/17
- メディア: 文庫
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![なずな (集英社文庫) なずな (集英社文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51lZ9-ZVQcL._SL160_.jpg)
- 作者: 堀江敏幸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/11/20
- メディア: 文庫
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『まど・みちお詩集』を買ったのは、堀江敏幸の『なずな』*1の中で、「ぼくが ここに」という詩が引用されているのを読んだからだった。
ぼくが ここに いるとき
ほかの どんなものも
ぼくに かさなって
ここに いることは できない(Cited in pp.264-265)
もしも ゾウが ここに いるならば
そのゾウだけ
マメが いるならば
その一つぶの マメだけ
しか ここに いることは できない(Cited in pp.265-266)
ところで、岩波文庫版の『まど・みちお詩集』に谷川俊太郎氏はこの「ぼくが ここに」を収録しなかったようなのだ*2。
ああ このちきゅうの うえでは
こんなに だいじに
まもられているのだ
どんなものが どんなところに
いるときにも
その「いること」こそが
なににも まして
すばらしいこと として(Cited in pp.266-267)