いるもの/あるもの

まど・みちお*1の詩「いきもの いきてないもの」の第一連;


いきものって よくいえば
きびきびしている ふざけていえば
ただの おっちょこちょいだ
いきてないものって よくいえば
おちついている ふざけていえば
ねぼけたアホみたいだ
(『まど・みちお詩集』岩波文庫、p.179)
第二連の

いきものといきてないもののかんけいって
なにやら おくふかあいきがする
(p.180)
という最後を承けた第3連;

それもそのはず… とかみさまならば
おっしゃりそうだ はるかなむかし
いきものはいきてないもののなかから
うまれでたんだ つまりいきてないものが
いきもののおかあさんだからだ