Durexの戦略?

「上海护证紛失記 第二話 「打飛機」」http://rodori.hatenablog.com/entry/2016/02/28/170044


曰く、


「そう言えば、ずっと疑問に思っていたのですが、上海のコンビニ[便利店]の店頭にはなぜバイブレーターが平然と置いてあるんですか?日本だとせいぜいコンドームが薬局に置いてあるぐらいで、バイブみたいな夜の営みの道具がああいう健全な店に無造作に置かれていることはまずないのでビックリしたのですが…。」
「えっ?日本のコンビニでは売ってないんですか?不便ですね。バイブがコンビニで売ってる理由ですか?それはもちろん、便利だからです。」

 師曰く、中国のコンビニのレジ横にバイブが並んでいる理由は「便利だから」ー何というドライさ!ジェレミーベンサムも真っ青の無味無臭の功利主義がこの国にはある。おそらく中国人にとってセックスとは何かスポーツのようなもので、日本人がセックスに対して抱いているような暗く隠微なニュアンスを含むようなものではないのかもしれない。と、そんな事をぼんやりと考えながら車を降り、次の再会を約束してチェンさんに別れを告げた。
私も、最初に上海のコンビニでヴァイブレーターを見たときはちょっとは吃驚したけれど、これは中国人の「功利主義」とは関係ないと思う。企業のマーケティングの問題。このエントリーに添えられた写真でもわかるように、「バイブレーター」はDurex*1のもの。Durexはコンドームもヴァイブレーターも性器を潤すジェルも、同じセックス・グッズの一環として売り出しているわけだ。「上海のコンビニ[便利店]の店頭」のヴァイブレーターに驚いたというのは、実はDurexの存在に吃驚したんじゃないか。私は日本で使ったことがあるコンドームはオカモトとサガミだけで、Durexは使ったことは勿論、見たこともなく、Durexが日本に進出しており、日本語のサイト*2まで持っていることに吃驚したことがあった*3