松方弘樹 - Living, Loving, Thinking, Again

『日刊スポーツ』の記事；

松方弘樹さん死去、昨春に悪性脳リンパ腫　74歳
[2017年1月23日17時40分]

　昨年２月から入院していた俳優の松方弘樹（まつかた・ひろき、本名目黒浩樹＝めぐろ・こうじゅ）さんが２１日、脳リンパ腫のため都内の病院で亡くなった。７４歳だった。
　松方さんは昨年３月に悪性の脳リンパ腫を公表し、長期療養に入っていた。
　脳リンパ腫は、中枢神経系にできる悪性のリンパ腫で、血液細胞の１つのリンパ球が腫瘍化したもの。悪性リンパ腫の中でも発症率が低く、１０万人に１人のまれな病気とされる。発症は６０歳前後の高齢者がもっとも多いという。松方さんは手術を受けず、投薬治療の方針を明かしていた。
　東映の時代劇映画などで活躍し、テレビでもＮＨＫ大河ドラマ「勝海舟」や「遠山の金さん」に主演した。マグロ釣りが趣味で、バラエティー番組に出演。笑い上戸の明るいキャラクターで愛されていた。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1769186.html

また、『デイリースポーツ』の記事；

2017.1.24
松方弘樹さん、お騒がせ私生活隠し子騒動、パイプカット告白…離婚も２度

　俳優の松方弘樹さん（本名・目黒浩樹＝こうじゅ）が脳リンパ腫のため、２１日に亡くなっていたことが２３日、分かった。７４歳だった。
　数々の豪快伝説を残した、お茶目な「昭和のスター」が逝った。波乱の人生の最期を見送ったのは、１８年間、事実婚状態で松方さんを支え続けた、元女優・山本万里子さん（４４）だった。２人は１９９８年秋に当時の妻だった女優・仁科亜季子（６３）に不倫関係を暴露された。その仁科も、３年間の不倫の末、７９年に略奪婚した立場。１人目の妻との３億円の離婚慰謝料、隠し子騒動など、プライベートでも波乱に満ちた７４年の生涯だった。
　東映出身。弟の目黒祐樹（６９）も俳優で「お兄ちゃん」と呼ばれ、スタッフから愛された。とにかく豪快。現場では気持ちの波がない人で、スタッフを決して怒らなかった。話もうまく、常に人を楽しませる。待ち時間には鼻歌を歌い、にこにこと笑顔を浮かべていた。
　「撮影に関わったスタッフは、下（若い人）から上まで満遍なくみんなごちそうになった」（関係者）。松方主催の宴（うたげ）は、時に１００人を超えるほどだった。ブランデーが大好きで、豪快に飲む。そして、共演者やスタッフに飲ませまくった。撮影の野次馬にも愛想がよかった。とにかく愛された人だった。
　プライベートは波瀾（はらん）万丈。１度目の結婚相手、夏子さんとは１男２女をもうけたが、７７年に仁科と松方が同棲を始め、７８年６月に離婚が成立。７９年３月に仁科と入籍した。離婚の慰謝料は３億円。当時、“芸能界最高額の離婚慰謝料”と話題になった。
　８２年９月には仁科との間に長男・仁科克基（３４）、８４年１１月には長女・仁美（３２）が誕生したが、８７年１０月には歌手・千葉マリアとの間に２歳になる隠し子が発覚し、松方さんが会見。公になる約２年前に当時の妻、仁科にバレて激怒され、「すぐパイプカットされてしまった」と衝撃の“パイプカット”告白をした。隠し子（男児）については認知せず、経済的援助をすることで決着した。
　隠し子も含めて子供は６人。克基は１５年に出演したテレビで「弟は１回も会ったことない」と話していた。
　隠し子騒動も乗り越えた仁科との結婚だっったが、山本さんとの不倫関係が原因で、９８年１２月末に離婚。仁科は週刊誌に２人の不倫関係を暴露し、９５年秋には睡眠薬を飲んで自殺を図ったことも明かした末の壮絶な離婚劇となった。
https://www.daily.co.jp/gossip/2017/01/24/0009855938.shtml

See also
中野渉「松方弘樹さん死去「仁義なき戦い」「たけしの元気が出るテレビ」で活躍」http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/23/obituary-of-matsukata_n_14329064.html

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「松方弘樹」という名前を最初に知ったのは、渡哲也が大河ドラマ『勝海舟』*1を病気のため降板し、急遽松方さんが代打として勝海舟を演じたときだろうか。そして、仁科明子との不倫騒動。1980年代の『たけしの元気が出るテレビ』はTVの神話破壊能力を象徴していた。松方弘樹といえば（銀幕においては）やくざ物にせよ時代劇にせよ、こわもてのイメージをキープしていたが、ヴァラエティ番組でビートたけしや高田純次と絡む中で、シャイでちょっと助平な中年オヤジだということが暴露されてしまったわけだ。
上に挙がった以外に、松方さんの出た映画などを列挙してみる。『昭和残侠伝』、『昭和残侠伝　唐獅子牡丹』*2、『県警対組織暴力』*3、『沖縄やくざ戦争』*4 、、『やくざ戦争　日本の首領』、『北陸代理戦争』、『柳生一族の陰謀』*5、『真田幸村の謀略』、（1983年の）『人生劇場』。晩年だと、（三池崇史の）『十三人の刺客』。それから、（『元気が出るテレビ』の延長線上のキャラの）『ハケンの品格』*6。そうそう、『大江戸捜査網』の隠密同心左文字右京を忘れてはいけないのだった。