脇田晴子

日本史学者の脇田晴子先生*1死去。
神戸新聞』の記事;


脇田晴子さん死去 文化勲章、西宮市出身

神戸新聞NEXT 9月28日(水)21時21分配信



 日本中世史の研究者として初の文化勲章を受けた滋賀県立大名誉教授の脇田晴子(わきた・はるこ)さんが27日午前11時11分、心不全のため神戸市の病院で死去した。82歳。西宮市出身。葬儀・告別式は近親者で行い、後日しのぶ会を催す。喪主は近世史研究者で大阪大名誉教授の夫修(おさむ)氏。

 1934(昭和9)年、20代続いた西宮の商家に生まれた。神戸大文学部を卒業後、京都大大学院博士課程で中世の商業史や都市史、女性史を研究。3児を育てながら橘女子大(現京都橘大)や大阪外国語大(現大阪大)の教授などを歴任し、石川県立歴史博物館館長も務めた。

 女性史研究では、女性が中世の活発な経済活動を家業の中心となって支え、京都・祇園祭につながる神事にも深く関わっていたことを指摘。従来の説とは違う新たな社会像を示した。後進のための女性史学賞の創設にも貢献した。

 幼いころから能楽に親しみ、芸能史も研究。アマチュア能楽師として舞台にも立った。2005年に文化功労者、10年に文化勲章。著書は「中世京都と祇園祭」など多数。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160928-00000013-kobenext-l28

脇田先生も、私(たち)に多くの課題図書を遺していかれたといえる。