『文学』の終り

『読売新聞』の記事;


岩波書店「文学」、年内で休刊…「部数減少」
2016年04月04日 09時17分


 岩波書店の文学雑誌「文学」が、今年11月末刊の11・12月号で休刊することが分かった。

 戦中の休刊を挟んで80年以上の歴史を持ち、最新の文学研究の成果を一般読者に紹介する雑誌として親しまれてきたが、同社は「大学での文学研究に逆風が吹いている状況や出版不況により、部数が減少した」としている。

 同誌は、岩波書店が創業20年を迎えた1933年(昭和8年)、「純正なる文学理論の建設」などを掲げて創刊された。多くの研究者が論文を発表したほか、三島由紀夫をはじめ、著名な作家も執筆した。「思想」「科学」と並び、同社を特色づける雑誌の一つだった。90年から季刊、2000年から隔月刊。

 日本文学関連の雑誌では、「国文学」(学燈社)が2009年、「国文学 解釈と鑑賞」(ぎょうせい)が11年にそれぞれ休刊している。
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20160403-OYT1T50101.html

1990年に月刊を外されたとき、あれ? と思ったのだが、それから20年以上もよくぞこれまで生き延びてくれましたというべきなのだろうか。また、『国文学』とか『国文学 解釈と鑑賞』とかが既にないということもショック。「国文学」が冠されたこれらの雑誌は国文学科(日本文学科)の学部の学生さんを大きなターゲットとしていたのだろうけど、国文学科とか日本文学科とかが激減しているのだった。
さて、この記事の写真によって、今年が与謝蕪村生誕300年であることに気づく。